設置の目的
近年、地球温暖化に代表される環境問題が顕在化し、問題の解決のために、環境負荷の小さな自然(再生可能)エネルギー利用システムの導入が進められていますが、自然エネルギーは一般にその入力が不安定であることから、普及が妨げられているのが現状です。
本装置は、相互補完効果を有するものの自然条件に依存する風力と太陽光に加え、人為的に入力を調整可能なバイオマスガス化発電システムを組合わせたのが特徴のトリプル・ハイブリッド発電システムとなっており、電力供給の安定化を図るべく実証試験を行うことを目的に設置されました。
2003年11月より着工し、12月下旬に太陽光パネル、2004年2月中旬に風力発電機、3月中旬には木質バイオマス発電機を設置し試運転を経て、4月から稼働いたしました。
なお、本施設は文部科学省の平成15年度私立学校施設整備費補助金およびGIAC(広域関東圏産業活性化センター)の平成15年度グリーン電力基金助成を受けて設置しています。
総合研究センターに設置されたハイブリッド発電システム
設置場所
本システムは、CO2削減による地球環境への寄与に加え、得られたデータの公表による国内の環境機械産業の振興、さらには途上国への技術協力なども目的としているため、地域社会との連携・協力の推進部署である足利工業大学総合研究センターに設置することになりました。
システム概要
風力発電:40kW(富士重工業製SUBARU15/40×1基)
太陽光発電:20kW(三洋電機製HIT-190B2×108枚)
木質バイオマス発電:20kW(富士電機システムズ製、足工大仕様)
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