はじめに
ソーラークッカー(太陽熱調理器)は世界中で利用されている実用品です。それほど大きくなくても、1,2時間
でひとりが食べるには十分な量の料理が作れます。今回はソーラークッカーを身近な素材で自作してもらいます。
設計図はあくまで参考です。必ず、自分たちのアイデアを取り入れて下さい。最後の実験はコンテストでもあります。
真剣勝負で取り組み、栄光を勝ち取ってください。でももちろん、本当に重要なのはソーラークッカーを自分たちで作り、
実際に太陽熱調理を体験することを通し、太陽の持つ意外なパワー、無駄を省いたエコクッキングなどを学ぶことです。
2003年度初回のサイエンスキャンプの生徒たち。今はどんな大人になっているかな?
ねらい
1.上記「こちらもご覧ください」で紹介した4種類のソーラークッカーを身近な素材で自作する。
2.4つのタイプの温度上昇測定結果を比較し、それぞれのタイプの特徴を理解する。
3.同じタイプにおいて、それぞれが加えた独自の工夫がどのような性能差につながったかを調べる。
4.調理品を試食し、食材とタイプや性能がどのように食味に反映するかを調べる。
などですが、ソーラークッキングの楽しさを理解してもらい、いざというとき身近な素材で自作し、
困っている人に使ってもらえるようになれば、真の「ソーラーコック」といえるでしょう。
金ダライとレジャーシートで海岸に作った箱型ソーラークッカー。
調理する品目
今までにサイエンスキャンプで作ったことがあるのは
・トン汁(けんちん汁)
・カレー
・炊き込みご飯
・リンゴのコンポート
・洋ナシのコンポート
などですが、H21年度は
・パキスタンビーフカレー
・バナナスープ(東アフリカ料理)
を用意するつもりです。
初日に調理したい品目の希望を言ってもらえれば極力要望に添いたいと思います。