2008年度の工作例
2008年度は集光型、箱型、パネル型を作りました。2007年度まではテルケス型も作っていました。
以下に昨年度の製作例を解析したものを示します。
Educooker004を拡大した簡易集光型です。鍋には反射板が受けた光の80%以上が当たっています。
角型に作った簡易集光型です。わざわざ丸くする必要はないという作り方です。上記の丸型の場合にも
言えることですが、鍋の位置を正確に置かないとなかなか実力が発揮できません。
箱型のソーラークッカーで、補助反射板(ブースターミラー)を2枚にしたものです。鍋を置く位置が中心
ですが、このときには受けた光の14%くらいしか鍋に当たっていません。
同じくブースターミラーが2枚のものですが、こちらは鍋の位置を後にずらしたので30%以上の集光率に
なっています。
これもやはり箱型ですが、箱内部の形状を角すい台にしています。この改善により集光率は35%以上になっています。
ただ、ブースターミラー両脇の反射板は光に平行な向きになっていますので、まったく効果がありません。
ここからパネル型ですが、比較対象として本学で開発したEducooker003の集光率を示します。冬でも受けた光の
47%が鍋に当たっています。
こちらは3面鏡の形をとりいれたパネル型です。ずいぶん背が高いのですが、上の方に当たった光は鍋に向かって
反射してはいません。したがって過分な高さは無駄ということになります。
こちらもやはり3面鏡型なのですが、上部に雨どい型の反射板を付け足しています。この部分の反射光もほとんど
鍋には届きません。パネル型に曲面を取り入れる場合は曲がり具合を上手に決める必要があります。
風対策を万全に!
上州名物「からっ風」は足利でも良く吹きます。せっかく作ってセットしたソーラークッカーが風で
倒れてしまってはクッカーも料理もだいなしです。風で転倒しないように万全の対策を施してください。
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