当研究室では、住宅の外皮に関連する省エネルギー技術、室内温熱環境、木造建築の高耐久化などの研究に取り組んでいます。具体的には「快適で省エネルギー性能の高い住宅をどのように設計するか?」、「木造建築の長寿命化に必要な技術は?」といった問いに答えるための工学的な検討が主なテーマです。
研究手法としては建築環境工学に基づいた実験、実測、数値計算、調査などです。最近は構法・材料分野、生物工学といった外部の研究者と連携した活動が増えており、境界領域を含めたユニークな研究を行っています。
共同研究や受託研究先としては国研(国の研究機関)、国公立大学、大手ハウスメーカー等に加え、各種委員会での共同研究プロジェクトと連動したテーマを扱っています。法規やJIS規格といった制度に関連した研究も多く、学生が担当した研究成果が社会へ反映されるといった面白さがあります。
※外皮とは:建築の外壁、屋根、床など、室内と外界を隔てる部位です。英語ではBuilding Envelopeと言われています。
研究を通じて外部の研究者・実務者と交わることにより、研究の進め方だけでなく、実社会での技術動向や人間関係など様々なことを学ぶことを目標にしています。
研究室配属後の活動は、授業のように受身ではなく、自分で考え行動することを求めます。ゼミでは実験や調査結果に関する発表を繰り返すことにより、自分なりに結果を咀嚼し、考えをまとめ、相手に理解できるように説明するといった、一連の行為を身につけてもらいます。これらは、社会人として必要なことであり、就職活動や社会へ出た後も必ず役立つものです。
また、工学部卒の技術者として、定量的な観点から物事を俯瞰する力を養って欲しいと考えています。
木造住宅、特に長寿命住宅や省エネ住宅の技術を学びたい学生は是非来て下さい。当研究室では、学外やこれまでの研究から得られた、住宅・建築のエネルギーや耐久性に関する最新の知見を学ぶことができます。
また、民間企業や他大学と交流できる機会もあるため、研究だけでなく建築や就職に関しても広い視点から知識を吸収できます。