研究内容

@ 新しいセメント・混和材の開発

 コンクリートは硬化する時に発熱と収縮が起き,これがひび割れの原因になります。当研究室は,セメント会社と共同で,発熱と収縮の少ないセメント(MKC)を開発しました。このセメントは多くの大規模工事に採用されていますが,さらにグレードアップを計画中です。 また,現在,高強度用混和材および耐久性混和材を共同開発中です。

A ひび割れ対策

 コンクリート工事では,今まで原因不明のひび割れに悩まされてきました。当研究室は,原因が「自己収縮」であることを発見し,ひび割れの危険度を工事の前に確かめる予測式を開発しました。この予測式は土木学会に採用され,国内で広く使われています。現在、予測式のバージョンアップ中です。

B 構造物の温度シュミレーション

 コンクリートが硬化する時の発熱によって構造物内部は高温になるが、これが冷えていく時にひび割れが発生しないように配慮する必要があります。温度応力解析プログラムを用いて、コンピュータシュミレーションを行い、ひび割れ発生の危険度を工事を行なう前に判定します。

C ダムコンクリート

 コンクリートダムでは,施工中にひび割れが出ないように配慮する必要があります。当研究室では,実際のダムを対象にしてコンピュータ・シュミレーションを行い,ダムの施工方法の改善について研究しています。建設会社との共同研究です。