C08007大島悠志 交通要因に着目した茨城県の交通事故に関する研究
C08008女屋光 スポーツ施設の都市計画マスタープランにおける位置づけの研究 ― Jリーグ(デイビジョン2)所属ザスパ草津のホームグラウンドの移転を例として―
C08014倉持佐強 前橋駅北口周辺の土地利用の実態と活性化に関する研究
C08015倉持直人 観桜を目的とした観光地の比較研究 ― 茨城県坂東市の「桜のまちづくり事業」を例として―
茨城県は交通事故の発生率が高いのだそうだ.
「茨城県民として恥ずかしい.是非,原因を究明したい!」
「それって,民度が低いからじゃないの?」的な陰の声にもめげず,データをかき集め(茨城県警はじめまたまたあちこちにお世話になりました),エクセルと格闘し,回帰分析の結果は,とにかく県域が広くて道路が長くて・・・・・ということらしい.それでも北関東3県と比べることで交差点よりも単路部の事故が多いとか,DID以外での事故が多いとか,面白いことがわかってきた.交通密度的なアプローチが有効らしいというところで,時間切れとなった.偏相関の計算方法で指導教員が勘違いしても,めげなかったのは立派.こちらも統計学の教科書をもう一度,チェックしました.ただね,いくら好きだからって,12月まで部活やるなよ(怒)!
サッカー小僧はいったい何をやりたいのだろう?本人もよくわかっていない.それでも地元J2のザスパを愛しているのはわかった.
「伊勢崎市と前橋市の間の産業団地にホームグランドが移転する?」
「本当??」
「今のホームグランドは狭くってJ1に昇格できないンス,そいで・・・・・」
ひたすら駆け回り,電話をかけまくり,データをかき集め,面白い論文を書いた.ついでの関東6県のサッカースタジアム全部の都市計画まで調べたのは立派だ.面白い結果だった.日本の都市計画制度っていったい何なんだろうか,行政が作りたい施設を作る場合,都市計画は単なる形式としかいいようがない扱いを受けていることが,改めて認識できた.一緒にサッカー場周辺を整備した某県の担当者の苦労を知っているだけにこうはいいたくないが,行政側が施設建設をする場合,都市計画制度の枠組みはどのように扱われているのか,心あるプランナーはもう一度考えて欲しいと思った研究である.
県庁所在地の中で「北関東の雄」群馬県の前橋市の路線価は全国最下位!
「そりゃ,土地利用が悪いんだろう?」
「イトーヨカードーが撤退して以後・・・・」
「歴史的な経緯もあるよね」
養蚕や繊維の街として発展した前橋の歴史を勉強し,100年間の土地利用の推移を調べてグラフにして・・・・・結局,戦災復興の区画整理以後,土地利用の転換が止まってしまたんだ.就職で苦労したよね.内定がなかなかでなかった.だから研究が止まっていいわけではないが,落ち着かないよね.経験あるからワカルワカル,よくたどり着いた.
市町村合併が行われて管理人の日本地理の知識も役に立たなくなった.子供の頃,覚えた市町村名は既になく,知らない名前の市が増えて,改めて地図帳みたりして,そこで坂東市である.1万本の桜を植えて観光名所にしようという野心的なプロジェクトがある.
「本当に人が来るの?」
「1万本も植えたら管理が大変だろう?」
「いくらかかるの?他の桜の名所は観光客がどーっと来ているの?」
矢継ぎ早の質問にオタオタしながら,ひとつづつクリアしていった.あちこちの桜の名所に問い合わせて管理の仕方を調べて,開花の短い期間の入込客数を調べて,調べて・・・
「でもさ,そんな狭い公園にそんな数の人間が一度に存在できる訳ないだろう?先輩が調べた花火の公称観客数と実態のギャップとか,フラワーパークの藤の花の観光客数とかを補助線にして,推計してみれば」
難しい数学モデルはいらない,算数の世界である.ただし,数値を論理的に積み上げれば,見えてくるものもある・・・・
ということで,土木学会関東支部の発表会に2名たどり着いた・・・・一年は長いのか短いのか?関東学院大,金沢八景に初めていったね,
「あがるな!」っていったって無理だよな.人間メトロノームというのを初めて見た.体が左右に一定間隔で揺れて最後まで止まらなかったり(笑),せっかくの発表時間を1分も短く終わったり(泣)・・・はまると勉強って意外に面白いということがわかればいいのだ.
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H23年度 その1