牛久儀紀 「足利市における無電柱化事業の評価と今後の推進計画の提案」
落合克典 「地方都市における音楽イベントが地域の活性化に及ぼす影響に関する研究」
後藤史彦 「我が国における建設廃棄物の不法投棄量の推計と将来予測に関する研究―石膏ボードを例にしてー
清水裕一 「群馬県桐生市における交通体系及び土地利用から見た盛衰に関する研究―商業施設を例としてー」
周東 賢 「足利市中心市街地におけるイベント時の駐車場のあり方に関する研究」
豊原英幸 「高崎市・旧倉渕村における地域活性化事業の効果に関する研究」
村越士郎 「街路樹を意識した景観計画の可能性について」
皆んな自分の住んでいる街や村に元気がないのが気になっているようだ。「うちの町には どうして大型ショッピングセンターがないんだ!」、「うちんとこの町は、ファーストフー ドの看板が汚くて・・・」とか、「音楽のコンサートが好きでよく行くんですけど、足利に ヒップホップがないから行かない」、「バイトしてるスーパーの駐車場にイベントのとき無 断駐車が多くて頭きちゃう」、「村に温泉作ってよかったのかなあ?」、「おんなじような施 設が近くに立地して無駄じゃないかなあ」、ちょっと異色だったのは、「実家が解体屋なん ですよ、それで・・」と研究動機は、様々である。一年後には、何とか論文を書いて卒業 して行った。
最後に卒論について、一言をという宿題に「忍耐」、「火事場の馬鹿力」、「妥協」、「勉強」、「努力」、「追及」とそれぞれ感想を述べて去っていった。いろいろと指導教員にいいたいこともあるだろう。だが、「卒研は演習じゃないんだ」といいたい。答えが分かってないから、面白いんだ。当たりをつけて進んでみるが、駄目なら直ぐに方向転換することも大切だ。時間は決まっている。「エッ!?先生の言うとおりにやったじゃないスカ!・・・ムッ、ムム」かもしれないが、100%先が読めるなら、こっちだって苦労しない。経験というか、「齢の功」というやつで何とか方向性は示せるが、答えまではわからんのだ。開きなおっている訳ではない。研究とはそういうものだ。
でも、こちらもいろいろ教えてもらった。一名は、土木学会の関東支部の発表会までたどり着いた。もう、2、3名と思ったが、締め切りの2週間の差は、大きかった。でも、足利まちづくりNPO「VAN-NOOGA」では発表もしたし、一般参加者の鋭い質問にタジタジとなりながら、よく耐えた。