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足利市役所西地区
       再開発計画試案
―足利日本赤十字病院建設計画―

  現在、足利市役所西地区の本城3丁目において市街地再開発事業が行われている。この地域の一部に足利日本赤十字病院の関連施設があり、昼間は日赤を訪れる患者や見舞い客で賑わっている。旧市街地には空家や空き店舗が目立ち、居住者が高齢化していく中で、日赤の存在が足利の市街地活性化に大いに寄与していることは言うまでもない。しかし、日赤周辺の道路事情が悪いこと、駐車場が点在していること等の理由のため、利用者の多くに不便さを感じさせている。実は、不便さを感じさせる最も大きな理由をよくよく考えてみると、病棟の立地条件にあるのであり、思い切った手を打たない限りいつまでたっても利用者の不満は解消されないと思われる。
本計画は、市街地再開発事業に伴う足利日本赤十字病院の再生計画であり、健康都市「足利」へ向けてのメッセージである。
 本計画では逆川沿いの道路と市役所西側道路を拡幅し、現在の日赤病棟の敷地に老人福祉施設,ホスピス,保育施設を設けた。逆川の沿道と市役所西側道路で囲まれた地域は、北側に日赤本館を配し、その南側に患者の付き添いの方々が泊まることのできる宿泊施設を設けた。

A.足利日本赤十字病院本館

 本病院の中心的な建物で外来と入院患者に対応するほか、事務系統の部局入っている。本病院はヘリコプターを利用した救急医療体制が整えられ、広範囲の地域からの要請にも対応できる。また、IT利用の医療体制が整備され、その方面で先駆者的な役割を果たすことができる。
 また、脳卒中の研究施設ならびにリハビリセンターは、脳卒中の日本最先端の高度な研究・治療施設で多くの研究者と患者が日本各地から訪れる。なお、地下1階は約
400台収容の駐車場となっている。

B.老人福祉施設
 特別養護老人ホーム,経費老人ホーム,デイケアセンターから成っており、外部と内部空間の融合を図り、長期療養者に飽きの来ない空間を演出している。

C.ホスピス
 入所希望者の多いわりには、まだ日本にはホスピスは少ない。近くに仏教寺院が多く、ホスピスに理解のある和尚さんの協力を得て精神面のケアを行う。
D.保育施設
 この施設は、本病院に関わる人達、主に看護婦さんの幼児を通わせるための保育園で、安心して仕事に従事できるよう設ける。また、老人福祉施設と隣合わせて共通の「遊び場」を配し、老人と幼児が交流の場とする。
E.宿泊施設
 現在、入院患者の付き添い者のための宿泊施設を持った病院は少ない。遠方からの付き添い人は已む無く日帰りするか、ホテルに泊まるかのいずれかであり、入院が長期に亘る場合の精神的,経済的負担は計り知れない。
本病院の信頼性が高まるほど遠方からの患者が多くなることを鑑み、患者の付き添い者が気軽に泊まれる宿泊施設を設ける。

F.プロムナード
 プロムナードは本館2階と他施設との連絡通路であると共に本病院利用者及び関係者のコミュニティー広場となっている。談話コーナー,レストラン,喫茶店,ミニコンサートホール,ミニギャラリー等が配置されている。

G.庭園
 庭園には四季折々の草花、広葉樹、常緑樹が生い茂り
病院を訪れる人々の安らぎと語らいの場となっている。
H.逆川沿いの散策路「哲学の道」
 本計画により「哲学の道」は拡幅され、逆川を覆っていたコンクリート板は撤去される。足利公園の近くを源とし、織姫神社を経て法玄寺-日赤-徳蔵寺―樹覚寺と続く逆川は、日赤から樹覚寺にかけて昔の風情を取り戻し、その沿道は「哲学の道」となる。
 
本計画は市街地再開発事業が行われている市役所西地区に対する提案である。住民ひとり一人の意思を尊重しながら進めている市街地再開発事業では実現の見込みは一切無いが、『できたらいいなー』と、ドラえもん的発想で提案させて頂いた。

模型
模型写真
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 情報

【卒業設計(平成12年度)】
[足利市役所西地区再開発計画試案]


 


 
 
 
   
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