足利大学廣川研究室

人工知能と数値シミュレーションを組み合わせ人間の知能を増幅することで科学技術的課題の解決を目指しています

近年、人工知能は人間の知能を補完できるまでに発展をしてきています。また、数値シミュレーションは将来、起こりうる現象を予測・分析することができます。本研究室では人工知能と数値シミュレーションを組み合わせて人間の知能を増幅することにより、科学技術的な課題の克服を目指しています。

マルチエージェントシステム

鳥や魚などの群れのように各個体の周囲の環境に応じた行動をシミュレーションする人工知能の一手法です。本研究室ではマルチエージェントシステムで人の流れを予測するとともに、数値流体シミュレーションと組み合わせた解析を行っています。

　　CGによる浸水避難シミュレーション例の可視化

遺伝的プログラミング

目的に応じた数式やプログラムなどをコンピュータ上で自動的に生成する人工知能(機械学習)の一手法です。本研究室では遺伝的プログラミングと数値流体シミュレーションを組み合わせ、3D CADの形状最適化をしています。

遺伝的プログラミングと流体シミュレーションにより設計した津波減勢用流体素子

ディープラーニング

コンピュータ上に脳の神経回路を再現することにより、コンピュータが人間と同様の処理をできるようにする人工知能の一手法です。東京科学大学の大西先生と気象分野におけるAI融合シミュレーションの共同研究を行っています。

AI融合シミュレーションによる東京駅周辺の温度分布予測

High Performance Computing

近年、人工知能や数値シミュレーションの高度化・大規模化に伴い、計算負荷は増加の一途を辿っています。本研究室では多数のProcessing Unitsを並列に動作させるためのアルゴリズムやデータ構造の研究を行っています。