1971年4月にスタートした牛山研究室は、当初ガスタービンの熱力学的性能解析を中心とした研究を行っていた。 その後1973年のオイルショックを契機に大量の石油エネルギーを消費するガスタービンから、クリーン・エネルギーを発生するウィンドタービン(風車)を中心とする再生可能エネルギーの研究にシフトして今日に至っている。

 2015年までに学部卒研生200名以上、大学院修士学生75名、論文博士・課程博士を含めて12人を輩出し、他大学(国内3名、海外2名)の学位の指導をしてきた。現在も複数の研究指導を行っている。

 総合研究センターの初代センター長10年間には、自然エネルギーの野外展示施設「風と光の広場」と「自然エネルギー博物館」を設置し、これを一般市民に開放し、自然エネルギーの啓発教育に役立てている。年間7000人上の見学者が訪れており、JICA国際協力機構などの海外からの研修生の見学コースにもなっている。
 また、毎年、6月下旬には「風力エネルギー利用総合セミナー」が開催され、全国から250人前後の参加者があり、11月下旬には、風力以外の「自然エネルギー利用総合セミナー」が開催され、200人程度の参加者がある。

 さらに、30年以上にわたってJICA国際協力機構の開発途上国への技術援助にも協力しており、現地に根付く技術としてAT(Appropriate Technology)適正技術を展開している。