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途上国用集光型ケニアバージョンの説明のページです。

途上国用集光型ケニアバージョン

 直径約1.2mのパラボラ型(集光型)のソーラークッカーです。反射板の材質はステンレスで、前年度に訪問したパキスタンで ステンレス板が容易に入手できることを知り、ケニアでもおそらく入手できるであろうことを期待して用意しました。 ステンレス板同士はビスで3箇所止めてあるだけです。2007年3月にケニアに持ち込み、組み立て終わり、いざ現地の人に感想を聞くと ケニアでは鏡面仕上げしてあるステンレス板が一般的でないことが判明し、愕然としました。しかし反応は概ね好評で、表面が タフなステンレス板は、表面が加工してあり、反射率は高くてもデリケートなケアが必要なアルミ板より現地での使い勝手は良いと 判断できます。もっとも、現地の人にはこれを見本に真似したものを作って欲しかったので、帰国後注文がきてしまったときには複雑 な心境でした。(見積もりを送ったら拒絶されましたが。) このソーラークッカーは赤道付近での使用に限ったある細工がしてあります。2007年にアフリカ開発会議(TICAD W)のための政府間会議がUNON で開かれました。その中の市民社会フォーラムで発表したスライドの抜粋を用いて以下にそれを説明します。

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「受けた光の100%を鍋に当てなくてもかまわないんだ」という主旨のタイトルです。

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上のグラフは短焦点、中焦点、長焦点パラボラを角度無調整で使用した場合のの集光率を時間とともにプロットしたものです。 これにより各パラボラのロバスト性(入射光のずれに対するねばり強さ)がわかります。長焦点にもいろいろなメリットが ありますが、短焦点、中焦点はロバスト性が高く使いやすいといえます。ここではバランスは多少取りづらくなりますが、作り方が 簡略化できる中焦点(焦点の位置がパラボラのふちの高さになる)パラボラを使用しました。

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冒頭の説明のように反射板は3箇所でビス止めして出来上がる擬似パラボラです。分割も16分割と少々少なめです。 また写真のようにフレームは首振りの機構を持っていません。ケニアのように赤道に近い地域で使用する場合、 ある工夫があれば、シーソーのような水平軸まわりの回転のみで1年中対応できるのです。

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それは上図のように水平回転軸が南北を向くように設置し、あとは鍋の位置をずらすだけでいい、というものです。

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上図は春分(秋分)での南中時および午前8時(午後4時)の集光をシミュレートしています。当然鍋を中心におけば通常の 集光が得られます。

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夏至(冬至)での南中時および午前8時(午後4時)の集光をシミュレートしたのが上図です。鍋の位置をずらすだけで 問題なく集光できているのが分かります。つまり、設置場所を決めればフレームは固定でも良いということです。

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ケニアの農業畜産大臣にケニアSCIのスタッフが004Lを紹介してくれています。

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