エデュクッカー004 Educooker004 の紹介ページです。
エデュクッカー004 Educooker004
パネル型のエデュクッカーは工作よりも形状を考えるのに頭を使ってもらえるように設計してあります。
一方、出前授業の依頼などでは「工作」に重点を置いたキットの要望も高いことが分かりました。004は工作の醍醐味
も十分に堪能していただける集光型ソーラークッカーのキットです。出前授業の時間は大抵2,3時間に限られている
ことが多く、工作に時間を割けば調理の時間は短縮せざるを得ません。ということで種類は「集光型」を選んだ
わけです。直径40cm程度の小さな反射面ですが、ゆで卵ひとつなら約30分でかたゆでに調理できます。鍋には350mlの
アルミ缶を利用しています。時間に余裕がある場合は、缶に8分目ほどのご飯を約1時間で炊くことができます。
上の図はゆで玉子1個を作ったときの温度上昇です。水は玉子が半分ひたるくらいで十分です。
350mlの缶を鍋に利用すると上図のように約70%の光が缶に当たります。平たい缶を用いれば集光率(鍋に光が当たる割合)は
改善しますが、ありふれたものが利用できることを優先しました。反射板の分割数を増やせば集光率は上がりますが、あえて
12分割にしたのも、工作を簡単にするためです。
そのメリットが上図です。集光率は低いのですが、太陽の方向が時間とともに変わっても集光率は大きく変化しません。
これを私たちはロバスト性が高いと表現します。ロバスト性とは入射光の角度変化に対するねばり強さを表現しており
本来は制御工学で用いる専門用語ですが、近年ソーラークッカーの融通性を表現するのに国際的に使われるようになりました。
上の図は平成20年7月12日に小学生60名にひとり1台作ってもらったときの写真です。