集光型ソーラークッカー製作手引きのページです。
自然エネルギー・環境実習A REE Practice A
太陽熱(中條)のテーマを実習中の学生のみ参考にしてください。
集光型ソーラークッカーの作製と性能評価
第1日目
以下の手順に従ってパラボラ型の反射板を多面体近似で作製する準備をします。口径は800mmのパラボラを作ることにします。この直径に対し、焦点距離をどのくらいにするかを決めます。焦点距離が長いとどのような利点、欠点があるか、焦点距離が短いとどうか、良く考えて決めてください。
次に焦点距離から2次曲線の開きaを決めます。その後、周方向に何分割するか、半径方向に何分割するかを決めてください。分割を多くしすぎると工作が大変です。分割が少なすぎても光が強く集まりません。それが決まったら、以下の式に従って、パラボラ形成部品のテンプレートを作ってください。これを用いて段ボールを切り出します。それが終わったら1日目は終了となります。各自、A4一枚の理解度チェックシートを提出できたら解散となります。
第2日目
部品として切り出してあるパラボラのパーツn個をボンド、テープを使って組み立てます。班を二手に分けて、鍋置きと支柱を作る担当を決めてください。こちらも反射板同様に重要な部分です。集光型のソーラークッカーの完成度は、反射板もさることながら、角度調節がいかに容易にできるかを決める支柱、鍋置きの部分も大きく関与します。鍋置きの付いた軸は反射板の仰角調整用の回転軸を通すようにするのが普通です。今回は太陽の方角に合わせるための垂直軸回りの回転は、ソーラークッカー全体を回すようにします。余裕のある班はこの回転も楽にできるように工夫してみてください。全体が組み立てられたら、各自、A4一枚の理解度チェックシートを提出して解散となります。
第3日目
組みあがったソーラークッカーを利用して水温上昇から効率を計算する実験を行います。天気が悪い場合はマトリックス型レーザー光源を用いてどの程度集光出来ているかを確認します。以下は天気が晴天の場合の作業です。測定が終了したら、各自、A4一枚の理解度チェックシートを提出して解散となります。
第4日目
今までの実験結果やチェックシートを用いて報告書を各自作製します。作成できた報告書に合格の印が受けられたら解散となります。