・主な研究テーマとその概要
・卒業生の主な卒業論文のテーマ
 ・風車の基礎的な研究
 ・応用研究
 ・開発途上国用適正技術
・企業との共同研究、商品化
・研究室の今後の研究テーマと将来の方向性

主な研究テーマとその概要

 研究室のテーマは「環境」「エネルギー変換」「途上国用適正技術の開発」の3本柱からなる。 現在の具体的なテーマは、風力・太陽光ハイブリッドシステムの研究、低風速域用マイクロ風車 発電機の開発、風車ブレード周りの流体の可視化、風力・圧縮空気貯蔵方式ガスタービンの研究、 風車と発電機の最適整合に関する研究、ソーラー・スターリングエンジンの開発研究、籾殻燃焼 スターリングエンジンの研究、ソーラーカーの試作研究、木炭ガス利用エンジンの研究、ウォーター ハンマーポンプの研究などである。

戻る。 上へ。

卒業生の主な卒業論文のテーマ

・風車の基礎的な研究

サボニウス風車の最適設計形状に関する研究
クロスフロー風車の最適設計形状に関する研究
垂直軸セルウィング風車の最適設計形状に関する研究
各種低周速比域風車に関する研究
水平軸風車の推力に関する研究
垂直軸風車の推力に関する研究
特殊形状風車(リボン型、ツイストサボニウス型、カップ型、スウィーニー型)の研究

・応用研究

WISH(風力・太陽光)ハイブリットシステムに関する実証研究
太陽電池翼風車に関する実験的研究
わが国におけるオフショア風力発電の可能性に関する研究
低回転用発電機の開発研究
風車とタワーとの共振に関する研究
小型風力発電機と発電機の最適整合に関する研究
二重反転式プロペラ型風力発電機の研究
逆可変ピッチ失速制御方式風車の実験的研究

・開発途上国用適正技術

水平軸セルウィング方式揚水風車の開発と実証研究(インドネシア・フィリピン)
垂直軸セルウィング方式揚水風車の開発と実証研究(ペルー、ベトナム)
ウォーターハンマーポンプの開発と実証研究(ネパール、エジプト)
木炭ガスエンジンの開発研究
籾殻燃焼スターリングエンジンの研究

戻る。 上へ。

・企業との共同研究、商品化

 最近の研究では那須電機鉄工との共同研究による低風速域用マイクロ風力発電機(50W)は商品化され近く発売予定で日経産業新聞にも紹介された。石田製作所との共同研究によるクロスフロー方式発電機は、共同開発による商品化の過程もふくめて8月末のNHKテレビで紹介される予定になっている。これらの風力発電機に用いられる永久磁石式低回転発電機は、住友特殊金属との共同研究を行っている。また非常用あるいはアウトドア用の「可搬式 WISH BOX」はマレーシアの企業が商品化を検討しており、日刊工業新聞にも紹介された。この他に松村機械や太陽電音あるいは大同ほくさんなど企業の委託による試作風車の風洞実験、発電機の特性試験なども実施している。
 さらに、当研究室は20年以上にわたって開発途上国用適正技術の開発とその現地への設置を実施しており、これは日立国際奨学財団などの援助を頂いている。また、途上国援助を行っているNGOに対する協力も行っている。さらに、当研究室は国際協力事業団や新エネルギー財団あるいはアジア学院などの海外からの研修生のための適正技術や自然エネルギー利用機器の見学コースになっており、毎年、途上国からの見学者が多数訪れる。

戻る。 上へ。

・研究室の今後の研究テーマと将来の方向性

 環境とエネルギーの問題は人類にとって永遠の課題であり、また国際化時代にあって開発途上国に対する技術援助も重要である。当研究室は、今後も環境に負荷を与えない自然エネルギー利用機器に関する研究と開発途上国用適正技術の開発をテーマの大きな柱として積極的に進める予定である。また、今後も研究はできる限りものづくりを伴うようにし、原則としてコンピューターのみの仮想実験は行わない。

戻る。 上へ。