総合研究センター

 「風と光の広場」


ビオトープ観測池とビオトープトンボ池
都市環境工学科 水工学研究室
ビオトープ観測池
 我々の生活が自然の大いなる恵みの中で成り立っていることをややもすると忘れがちですが、これをしっかりと認識して良い自然環境を守るために、まず自然環境の構造を良く知ることが大切です。
 水辺は、生命活動の活発な場所で、その地形や土質、水質、日照量などの違いにより色々な生態系が出現します。このビオトープ観測池では、砂の斜面の水辺にどの様な生物が生息していくのか、また、それらの生物が作り出す自然環境がどうなるのかを観察します。
 この観測池では、生息植物種と生息動物種の移り変わりを観察しながら、気温、日射量、水温、水質などを調べます。また、流入水量と流出水量も調べ生物の水の消費量が分かるようにします。これらのデータから、気温変化に対して水温を調整する植物の力や、生物の成育と水質の変化の関係などを掴み、生物の成育状況と出現する自然環境の関係を知ろうとする試みです。

ビオトープトンボ池
生物の多様性を確保することは我々人間にとって大事なことですが、そのためには、多彩なビオトープを確保することが大切です。一方、我々の日常生活からは、親しみやい動植物とのふれあいの場として見ることができます。
 トンボは我々にとって特になじみの深い昆虫で、かつ、トンボの生息状況が都市部での自然回復指標にされたりしています。
そこで、この「ビオトープ トンボ池」では、トンボの息しやすい植生を設け、トンボの飛来、生息を期待してみました。
 ここの植生は次の通りです。
 ハンゲショウ、フトイ、カキツバタ、イソハギ、 セリ、ヨシ、ヤナギ、セキショウ、スイレン。



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