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はじめに

 
建築・社会基盤学系の中でも構造工学分野に位置づけられている応用力学研究室では、個性豊かなメンバーが、それぞれのテーマについて毎日研究を行っています。ここでは、そんな応用力学研究室で行われている研究を紹介していきたいと思います。


◇構造部材の解析

 構造部材というのは、道路や橋などを建設する際に使われる梁や柱そして平板などを言います。そして、これらの部材に力が加えられたときにどのように変形するのかを研究しているのです。たくさんある構造部材の中でも現在は、「平板」についての研究が行われています。


◇平板解析を用いた土木構造物の設計

 構造部材の中のひとつである「平板」。ここでは、その平板の挙動に着目した設計方法の提案について研究しています。わかりやすく言うと「橋などの構造物を、複数の平板が集まって出来たものと考えて設計計算をすることができるのでは?」「じゃあそのためにはどうすればいいのか研究してみよう!」ということです。


◇橋梁
長寿命化

 近年、インフラの
老朽化が問題になってきています。我が国の橋梁については、平成24年3月の時点で、建設後50年を経過した橋梁は16%ですが、10年後の平成34年には40%、20年後の平成44年には65%に達してしまいます。こうした現状を考慮すると、現存する橋梁を以下に長く使用していくかがコスト削減の観点からも重要になってきます


◇橋梁の景観設計


 ここでは、橋と風景の調和についての研究が行われています。「どうしてそんな研究をしているの?」と思う人もいると思いますが、近年の構造物は安全性や機能性だけではなくデザイン性も重視されています。つまり、周りの風景と調和できるような構造物のデザインを考えることが必要になってくるというわけです。


◇教材開発

 小中学校の児童・生徒に、土木工学を理解してもらうための教材を開発しています。最近では、アクリルブロックを使ったアーチ橋の模型を考案し、小学校の総合学習の時間やオープンキャンパスなどで活用しています。今後も、土木工学を身近に感じてもらえるような教材開発を行っていく予定です。