栃木県那須烏山市の烏山地区(旧烏山町)の南端に位置する山麓に、50枚・約2.2haの棚田が広がっています。字名を冠して『国見の棚田』と呼ばれています。『国見の棚田』は、ふるさとの原風景を彷彿とさせる景観の美しさから、平成11年に農林水産省の「日本の棚田百選」に選定されるとともに、平成14年には「残したいとちぎの棚田21」にも認定されました。

今回、私たちは、烏山地区のみなさんと協働して地域づくりのお手伝いをさせていただくことになりました。烏山地区は、歴史のストックと自然の恵み豊かな風情ある地域です。特に、『国見の棚田』の風景は、はじめて見る風景であるにもかかわらず、私たちの心の奥深く眠っている“心のふるさと”への想い、悠久の時の流れの中に埋もれた静寂な息づかい、いつか聞いた風の調べが聞こえてくるような、そんな記憶を目覚めさせる何かがあります。

はじめに・・・