平石 広典  (Hironori Hiraishi)

  足利大学 工学部 
  創生工学科 教授

 最終卒業学校・学位 
  平成12年3月 東京理科大学大学院
  理工学研究科経営工学専攻 
  博士後期課程卒業 
博士(工学)
  研究教育 実績リスト

 所属学会・協会
  情報処理学会
  人工知能学 会

 関連サイト

「察するコンピュータ」 を 目指して
           (Toward "SASSURU" computer)

 
  「察する コ ンピュータ」と は,明確 な入力や意思による操作を必要とせず,言わなくても分かってくれる,時にはそっとしておい てくれるというようなコンピュータです.「察する」とは,単に物 事の変化に気がつくとか予測するという意味だけではなく,人の状態や気持ちを推し量り,同 情するとか思いやるといった意味も含まれています.現代のコン ピュータでは,数多くの情報を利用者に提供してくれますが,利用者の状況や意図に関係なく 提供されれば,時にはそれらが邪魔であったり,また,複雑な操作 が必要であったりする場合もあります.また,近年の人工知能技術の発展により,様々な知的処理や創造的な処理までコンピュータできるようになってきました が,それらは必ずしも我々にとっていいことばかりではありません.コンピュータは利用者の 状況を見て,時には教えてくれて,また時には,敢えて解答せずに試練を与えてくれるような 機能も必要だろうと考えています.
 
本研究室では,「察す るコンピュータ」を実現するためには,どのようにすれば良いかを考え,どのようなセンサー や計測技術,情報処理や人工知能技術が必要かを明らかにしていく ことを目標にしています.


専門分野と研究概要
情報工学,特に,人工知能技や生体センサーなどによ る認知工学を専門としており,それらを応用した様々なアプリケーションの設計・開発を行なってきまし た.これまで,ロボットや画像処理,探索や制約処理,データマイニングなどの知識処理,ブラウザや Javaなどのウェブ技術,携帯電話や無線通信,IoTやクラウドコンピュータなどの情報通信基盤技 術,不正侵入 検知や認証などのセキュリティ技術など,情報分野における様々なアプリケーションシステムの研究開発を行ってきました.そして,人工知能技術を中心とし て,情報,ネットワーク,モバイル,IoTやクラ ウドコンピュータなどを統合し,そうしたシステムをいかに利 用できるようにするかといったユーザインターフェースに関しての研究を主に行っています.
研究テーマ
  • 生体センサーデータ解析による利用者負荷の計測
  • 生体反応計測による無意識状況の解析
  • ユーザインタフェースの設計・評価
  • 人工知能を応用したアプリケーションの設計・開発
  • ロボットやIoT機器を利用した応用システムの設計・開発
  • 不都合の中の好都合
  • 便利さの度合いを調整する人工知能技術の開発
関連分野
  • ユーザインター フェース,ヒューマンコンピュータインタラクション
  • 認知工学,人工知能,生体情報処理,人間工学

☆★☆ コラム ☆★☆
研究に関連することや,興味のあること,気がついた ことについて,思ったことを気ままに掲載しています.
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2023.06 までのトップページ 「不都合の中の好都合」
2021.11 までのトップページ「察するコンピュータを目指して」