テキスト ボックス:  

 

 
 
 
 
平成26年度卒業研究テキスト ボックス:

@      相原輝彦「過疎地域における転収入の実態に関する研究―栃木県茂木町・那珂川町を例としてー」

A      大塚翔太郎「過疎地域置けるデマンド型交通の利便性向上に関する研究―栃木県茂木町・那珂川町を例としてー」

B      松山将之「過疎地域における給油行動に関する研究―栃木県茂木町を例としてー」

C      鈴木教太「過疎地域における生活行動の実態に関する研究――栃木県茂木町・那珂川町を例としてー」

 

今年度は,過疎地域とされる茂木町と那珂川町を対象にいろいろと調べた.去年のGISを使った給油難民の研究を研修室として発展させたいと思ったからだ.栃木県の東部,茨城県との境にある茂木町と那珂川町の役場にお邪魔して,とにかく実態調査である.6月には全国の過疎地域が消滅するという衝撃的な日本創生会議のレポートも発表された.

 人口問題研究所の予測と何が違うのか,パラメタ―は適切なのか・・・シミュレーションを重ねて,年間10戸の転入が町を救うかもしれない(熟年世帯,子育て世帯も実態調査のデータに基づいて挿入した)という結果も出た.デマンドバスを調べて,近所の相乗りや福祉有償輸送との隙間をどうやって埋めているか,両町役場の協力も得て,アンケートを実施した.成果は,土木学会関東支部技術研究発表会でも発表できた.

 80歳以上の高齢者は3日に一度しか外出していない!というデータも得られた.60歳を過ぎるとガソリンスタンドも往復10キロで済ませる人が多い.ガソリンスタンド閉鎖は想像以上に高齢ドライバーの外出行動を抑制しているという結果も得られた.しかし,高速道路を利用して東京まで買い物に行く人が随分いるのには驚いた.北関東の過疎地域はなかなかシブトイぞ!というのが,総括である.

 途中のドタバタは実に毎年の楽しみ?である.犠牲は廊下のゴミ箱一つで済んだが,8月には現地調査に出かけ全員で茂木町のビジネスホテルに泊まりながら,お酒も飲んだ.後援会補助金も研究活動に有効に使ったことを報告しておこう