平成24年度卒業研究
・・・・・大変だった.指導教員がそう思うんだから,学生はもっと大変だったろう.でも,思い返せば,それも面白い貴重な体験だ.1年同じテーマを追っかけて継続するってことは,みんな初めての経験だし,途中でどうしていいかわからなくなったり,嫌になったりすることもあるだろう.
「先生にこんなこと聞いても大丈夫なんだろうか?」と思いつつ,
「意外にこのオヤジ話せるジャン」
と早く気付く学生もいれば,モジモジくんから脱皮するまでに時間のかかる学生もいる.怒られてもすぐに忘れて立ち直りの早い学生もいれば,ウジウジくんもいる.いろいろとあったが,無事,全員立派に!発表して卒業していった.オメデトウ!
C09005 大沼史明 足利市内の交差点における信号現示時間と車両の危険行為に関する研究
C09015 松崎裕太 通学路の道路照明と中学生の不安感に関する意識の分析―鹿沼市の中学校を例として―
C09463 ソンギスン 足利市の観光事業の活性化に関する研究―韓国のインターネット情報とイチョン市の観光戦略を例としてー
C08017 近藤修平 東武和泉駅周辺の課題の整理と土地区画整理事業による整備計画の策定
まず,研究の動機が大切だ.自分で興味を持ったこと,自分の体験を「まちづくり」の視点から,どうアプローチするか,悩みつつ,考えた一年であった.
免許とりたての頃,黄色で交差点に入り赤になってしまったら,オヤジが「歩行者信号見ろよ,危ないだろう」と言われた.歩行者信号と本信号の関係は?から始まり,交差点の設計の勉強までした,こちらも付き合ってジレンマゾーンとかオプションゾーンとか勉強したなあ.
中学生の頃,夜道が怖くて自転車通学にした.田んぼの中の道って暗いからなあ.そこで道路照明の勉強をしてアンケート調査.学年が上がるにつれて,怖いと感じる生徒が減ってく・・・当たり前だけど,それをデータで検証するという大切なことを学んだはずだ.
韓国人は実は日本人や日本のことにすごく興味を持っている.足利工大の存在により足利市は,韓国人にとって栃木県では結構,メジャーな存在だ!なるほど,しかし,留学して外国語で勉強をするってことは大変だよねと改めて思った.
足利市のマスタープランを調べて,東武伊勢崎線の福居駅や東武和泉駅周辺の市街化の状態を調べて,区画整理の勉強もして,開発プランを作ってみた!
「そんな駅前広場作って,どうやって交通処理するつもりだ!」とか怒られながら,何とか概略換地設計まで進めた.ご苦労さんである.