平成24年度 都市環境設計演習

 

 24年度は,東武伊勢崎線東武和泉駅周辺地区を対象に開発プランを作り,概略換地設計をやってみることにした.去年までのJR山前駅前周辺地区では市街化の進んだ既成市街地型の開発プランにならざるをえなかったのに比べて,こちらは新開発型である.都市計画図が充実している山前駅周辺から始めた演習であるが,下水道部門の現況図をいただいて,新開発型にもチャレンジである.近くの付属高校の生徒の通学路を考えたり,駅前広場への進入の仕方で悩んだりしながら,とにかく,プランらしきものはできた.

感想は

「最初の構想の時点ではとにかく便利な町にしてやろうと色々仕込めて楽しかったが,いざ設計しようとすると交差点では危険な箇所ができたり,どう考えても人が住めるようなスペースじゃない区画が出来上がったりと散々な結果になってしまいました.・・・・道路や建物の配置に人の行動がいかに難しく絡んでくるかが分かりました.」

 「・・・演習で区画整理や道路の拡張工事などの事業がどのように行われているかのかなど身近で行われていたことの中身がわかりましたし,毎週課題でこなしていく中で換地を図に配置する作業がパズルのようで楽しめました.換地図が完成したときの達成感も味わえました.計算や図を描くのは大変でしたが,楽しく演習を行うことができたと思います.」

 「自分で区画整理の換地設計をやってみてとても面白いと思った.計算ではわかないことがあり苦労した部分もあったが,道路を整備し,商業施設や公園を自由に配置できて楽しかった.しかし,まちをより良くするために構想を練ることは実際の事業ではもっと複雑で住民との問題もあり大変なことなのだろう.様々な人の意見を聞き,それを取り入れることの難しさは並大抵のことではないと思う.・・・安全で安心して暮らせるまちを設計していくことは難しく,また,まちを発展させることができるのは面白いと感じた.まちづくりの二つの面を見ることができたと思った.」

 など,手を動かしてみて,初めてわかることも多いようである.

 

構想図

計画図

換地図

 

 

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