【活動の目的】(2014年4月)

地域資源とは、その都市(まち)を成り立たせ支えてきた基盤となる地域固有の資源・資産
であり、中小企業庁が提示している『農林水産物』、『鉱工業品および生産に係る技術』、
さらに、『歴史・文化・自然などの観光資源等』があります。
現在、このような地域資源の活用はまちづくりの一手法として各地で試行されており、
また、産学官連携において大学が提供し得る知識・情報として
その取組み等も報告されています。

 当地域資源活用研究会は、「地域固有の資源・資産を活かした魅力ある
地域・空間づくり」の創造に向けた活用デザインにトライすることを目的としています。
具体的には、各地における地域資源に関する調査、また、地域資源を活用した取組み事例に
関する調査等を踏まえ、そのバックグラウンド&プロセスを学ぶとともに、
地域の特性を考慮した「魅力ある地域づくり」
「観光交流空間づくり」についてのモデル化を考究いたします。



 
(2014年)
【地域資源および地域振興に関する現地調査・視察研修】


■目的
(2014年7月)

近年、大都市への人口集中および少子高齢化現象が顕在化して久しい。
このような慢性的傾向に伴い、地方都市が抱える課題も顕著になってきています。
その一つの課題として、従来から行なわれてきたインフラ整備を基軸とした
地域活性化のための手法が、財源的問題からその活用が困難になっています。
こうした状況下において、それほど大きな財源がなくとも推進が可能な地域固有の
地域資源の活用による地域振興に向けた取組みが、多くの自治体で試行されています。
   
近年の地方都市を取り巻く環境、さらに観光トレンドの変化に伴い、
大きな地域資源の一つとして歴史・文化の活用が注目を集めています。
具体的には、地域の歴史および文化を築き牽引してきた歴史的な土木構造物・建築物を
活用した地域交流機会の創出である。これからのまちづくり手法を考究するに際し、
各地におけるその取組みおよびその効果を把握することは、意義のあるものと考えられます。
   
そこで、当地域資源活用研究会では、『富岡製糸場』と『碓氷第三橋梁
およびその関連施設』を対象として、現地調査・視察研修の開催を企画しました。
『富岡製糸場』は、本年6月21日に国内14件目となる世界文化遺産に登録された
わが国を代表する近代化遺産である。また、『碓氷第三橋梁およびその関連施設』は、
土木構造物としてわが国最初の国指定重要文化財である煉瓦造鉄道橋梁群、
および同じく煉瓦造のトンネル群や旧丸山発電所、さらにわが国の近代化を
文字通り牽引した鉄道遺産を展示する鉄道文化むらにより構成される施設群です。
今回の研修では、これらの歴史・文化遺産の価値評価、およびこれらの施設
(地域資源)による地域振興の現状とその効果等について視察するものです。



■視察施設

(1)富岡製糸場
(2)碓氷第三橋梁およびその関連施設
  
 (碓氷第三橋梁〜煉瓦トンネル〜旧丸山発電所〜鉄道文化むら)



■報告
   
碓氷第三橋梁前にて
 碓氷第三橋梁の橋上から遊歩道を歩く
 
旧煉瓦トンネルが続くアプトの道
   
ボランティアガイドの説明に耳を傾ける
 当時の機械が並ぶ繰糸場内
富岡製糸場入口にて